セーター
★《旅立ちの日が近づき 住み慣れたこの部屋で一人 写真の中 笑顔のあなた見つめて 「想い」を「思い出」にして》
桜の花も咲き始めて
春がきたこと感じていたのに 昨日の夜 ほんとに突然 季節外れの雪がこの街に降った
もう住むためのものはほとんどこの部屋に残してなかったから
この急な冷たい夜の中で 孤独(ひとり)と言う言葉が見えた
冬に着るものなんてもうないから
クローゼットの中を探してみた
すると片隅に忘れられたような
一枚の思い出があった
そうあの頃もこんなふうに寒かったよね
だから僕はこのセーターをよく着てた
君と離れた最後の日も着ていたから
僕は無意識にこの服を着ることずっと
避けてたのかもしれないね
あの頃に似た今日の夜の冷たさが 君との時間に戻る
今の僕ならば君ともう少し
うまくいったのかなんて思ってしまうよ 君を幸せにできるのは僕じゃなかった
でも僕は迷わなかった
そう、あの頃はこんなふうに思えなかった
ただ君を想うだけで 君の想い、君の優しさに気づけなかった そう、あの日も
だから僕はこのセーターを着ることずっとできなかったんだと思うよ
それを忘れてしまうほど過ぎた時間と
季節外れの雪とこのセーターが
僕に届けた 君への想いを
★繰り返し